一生ものを買いました
先日横浜美術館で出会って以来気になっていた佐藤亜土。
70年代パリでは大きな個展も開かれ、国内でもさまざま賞を受賞したり、海外の美術館でもコレクションされているにもかかわらず、ネット上では本当に情報が少ない彼。そんな佐藤亜土の過去に170部限定で制作した版画集『巴里』の一部を手にすることが出来ました!
本当は版画10枚で1セットなのですが今回はその内の4枚だけ。
今でもたまにオークションサイトやフリマサイトで彼の作品が出品されていることがあり、落札価格を見ると3万円から3千円くらいで取引されているようでした。数年前ならこの作品も10枚全部揃った状態で出品されていた方もいたようですが、こればっかりは出会うタイミングの問題で、今回もお気に入りの作家の作品をかなりの破格でお譲り頂けたので出品者の方には感謝しかありません。
赤と青のコントラストが美しい。
一つ一つにナンバリングとサインが入っています。触って見ると指先にざらりとインクの感触。
作品には作家の石川淳の詩が添えられいます。
写真だと見えづらいのですが、赤に黄色のドットの版がしてあります。
あぁ、本当に赤が美しいな。元々赤は大好きな色だけど、ますます赤が好きになるそんな彼の作品。
早くきちんと額装して部屋に飾りたい。贅沢な楽しみがひとつ増えました。
今日はこんな気分。
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Apple Musicにしたらプレイリストがエモくなりました。
下の子が携帯を持つことになったのを機にApple Musicのファミリー会員になりました。
旦那からは子どもたちもiCloudが使えるようにApple Oneにしたら?と言われたんだけど下の子の携帯はAndroidでそもそもiCloudサービスは使えないので今回はApple Oneは見送りました。(ちなみにAndroidユーザーでもPCがMacだったり、iPadを使用していたり携帯を複数所持していてiPhoneも同時に使用していれば利用可能なようです)
さっそくファミリー共有をして、旦那と上の子はすぐにそれぞれの携帯でApple Musicを使い始めることができたのですが、下の子の携帯のApple MusicでIDの認識ができず少々手こずりましたが、試しにAppleのサイトに下の子のApple IDでログインし2段階認証することで無事に使えるようになりました。
普段から音楽は割と聞く方だけど、自分ではCDは買わないであろうアーティストだったり、ラジオやCMで流れてきた曲なんかをダウンロードして聴きてます。それと昔よく聴いていた曲。わたしが小中学生の頃はガチでレコードとカセットテープの時代だったので、レコードは持ってるけどCDは持っていないアルバムだったり、友だちと交換したカセットテープに入っていた曲だったりをダウンロードしてプレイリストを作ったり。今思うとカセットテープの交換とか今でいうガチでエモいことをわたしと同じ世代の人のほとんどが一生懸命やってました。
そんな中EL-MALOサブスク解禁のニュースが!
EL-MALOと言えば渋谷系。若い人は渋谷系って言われても知らないよね。実はわたしもなんで渋谷系っていうのかよくは知らないのだけど確か渋谷から流行した音楽って感じじゃなかったかな。中でもピチカートファイブやフリッパーズギター、オリジナルラブあたりがすごく流行ったけど、わたしはEL-MALO、ラヴ・タンバリンズ、SPIRAL LIFEが大好きだったし、青春時代の不動のドライブミュージックでした。ホント懐かしい。
そのうちジャニーズなんかもサブスク解禁するようになるのかしら?下の子が大人になったころ「ジャニーズ、サブスク解禁ってガチでエモない⁈」なんて言うのかな(笑)その頃にはガチでエモいは死語だろうけど。
新しいCDが発売されるたびにおねだりされる身としては早く嵐以外のグループもサブスク解禁してくれると嬉しいんだけど、滝沢さんどうでしょう。
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続・アラフィフさんの甘酒作り
引き続き絶賛花粉症です。
いつもの薬が効いているのか、飲み始めた甘酒が腸内環境をよくしてくれているのか、ここのところくしゃみ鼻水はすっかり止まって鼻の方はかなりラク。
しっかし今年は目の痒みが半端ない。何故?なんでも今年の花粉はいきなりピークの量が飛び始めたんだとか。そのせいだかなんだか知らないけど、とにかく目がやばい。痒みだけならまだしも、まぶたが腫れて目の周りはかぶれて真っ赤に!上の子には『え?なんか殴られたみたいじゃん!それで外出ない方がいいわ。』などと言われ、いや、ある意味花粉に殴られてるようなもんだよ、これ。
もうこうなってくると外側から出来る事なんて限られていて、とにかく目薬とかぶれを抑えてくれるクリームつけるくらいしかできない。悲しい。毎日ほぼスッピンで出勤です。。。
先週炊飯器で作ってみた甘酒ですが、1日200mlをおおまかな目安として、朝ご飯の前と仕事から帰ってきてカフェオレを飲む前の1日2回飲んで、1週間で飲みきりました。たくさん出来ちゃったなーと思っていたのですが、意外と適量だったみたい。まだあからさまな効果は出てないんだけど、なんだか寝つきが良くなって眠りが深くなった気がします。
前回の甘酒作りのときに思ったことがいくつかあります。確かに炊飯器で作れるのは楽なんだけど、炊飯器を8時間拘束しなくてはならないのちょっと厳しいなと。それとおかゆから作った場合、おかゆを適温まで冷ますのにかなりお水を入れてしまったせいで、若干薄まった感じになってしまったこと。おかゆを普通に冷ませばいいんだけど、それだと更に時間がかかるし。この点を改良すべくネットで色々調べてみると炊飯器の代わりにスープジャーで作る方法とおかゆの代わりに冷やご飯を使う方法、また麹のみで作る方法がありました。
スープジャーなら毎日使わないし、麹のみなら更に手軽。早速この方法で再び甘酒を作ってみました。
用意するものはスープジャーと温度計、乾燥麹200gとお湯(お湯の量は麹に対し1.2倍)、お鍋またはボール。
準備として乾燥麹をほぐしておきます。寒い時期ならお湯は多めに沸かしてスープジャーを温めておくと麹を入れたときに冷めにくくなります。ボールやお鍋に麹を入れ65℃まで冷ましたお湯を入れてよく混ぜます。この時点で麹の温度が60℃以下になっていたら65℃くらいになるように温めてください。これをスープジャーに移し蓋をして、冷めないようににタオルで巻くなどします。
4時間後一度よくかき回し麹の温度を測ります。ここでまた温度が50℃以下になっていたら再び65℃くらいになるように温めてなおし、更に4時間保温します。
麹が発酵する適温は50℃から60℃。50℃以下だと発酵しないし、70℃以上で死滅してしまうようなので、だいたいこのくらいの温度を保てるようにします。スープジャーだとどうしても少しずつ冷めていってしまうので最初は少し高めの65℃くらいで。
食べてみてしっかりとした甘味があり、芯が残っていなければ出来上がり。
おかゆを使っていないので前回と比べ粘度が高く甘味の強い甘酒ができました。ヨーグルトに混ぜたり甘味料代わりに使うならこちらの方が使いやすいかも。
今回350mlのスープジャーを使用したのですが、今回の量だと、大さじ2杯分くらい入りきらない感じです。(入りきらなかった分はそのままわたしのお腹の中へ)
お好みで作り方を変えてみるといいかもしれません。わたしはしばらくこの方法でやってみようと思います。
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腸内フローラ整えたいアラフィフのはじめての甘酒作り
乾燥と花粉。1年で最も苦手な時期がやってきました。。。
なんとかしなくてはと最近流行りの腸内フローラを整えてくれるサプリを検索してみるも、種類が多すぎてどれが本当に自分に合ったサプリなのか探すのも結構大変で。
そんな時、最近腸活の為に麹と発酵フードメーカーで塩麹や甘酒作りをはじめた友だちのInstagramを見てびっくり!腸活を始めた頃に比べて明らかに短期間で綺麗になっていました。同時にファスティングもはじめたせいか顎のラインがスッキリ、肌はワントーン上がってツヤツヤに。麹のチカラ凄い!良さげなことはなんでも真似してみたいわたし。ファスティングは体調の良い時にするとして、麹を使った腸活ならすぐに出来そうだし早速以前から気になっていた甘酒を作ってみることにしました。
甘酒はどうやら飲む点滴と言われるほど、栄養価が高いらしい!
発酵フードメーカーや温度調節が出来るヨーグルトメーカーがあれは簡単に出来るようなのですが、温度計があれば炊飯器で作ることも可能。うちはヨーグルトメーカーは温度調節が出来ないので温度計を使用して炊飯器で。温度計は100均でも購入可能です。
作り方はとっても簡単。まず炊飯器でお米1合分のお粥を炊く。お粥の温度を50〜60度になるようにする(水や氷を足しても大丈夫です)。麹200gを足し50〜60度を保ったまま8〜10時間炊飯器で保温する。(この時炊飯器の蓋は閉めず布巾などを被せておく)以上!麹は近所のスーパーで売っている乾燥麹を使いました。
結構な量が出来た。(・・;)保存は冷蔵庫で1週間から10日ほど。冷凍保存も出来るようです。
出来上がった甘酒はそのままそのまま飲むのはもちろん、砂糖の代わりにヨーグルトやお料理に使ったり、お味噌の入れてもいいみたい。私はつぶつぶが気になったのでこの後フープロで滑らかにしました。
1週間後、1ヶ月後、効果が出てるといいな。体調の変化が感じられたらまたこちらでご報告いたします。
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フードメーカーなら少量から作れるのかな?あったら便利ですよねー。
横浜美術館
先日お休みをとって横浜美術館へ行ってきました。
横浜美術館は来月から改装工事で約2年間休館となる為、閉館前最後の展覧会です。
一つは横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館のコレクションを集めて『トライアローグ展』。3館がそれぞれ誇るコレクションの中から厳選した作品の展示とあってかなり見応えがある展示でした。
余談ですが、わたしが絵画や美術品の鑑賞を好きになるきっかけを作ってくれたのは母。絵を観るのも描くのも好きな母はわたしが小さい頃からよくあちこち展覧会へ連れて行ってくれました。そんな訳で子どもの頃からありがたいことにたくさんの絵画を観る機会に恵まれてきました。
このような展覧会だと一度にたくさんの作家の作品を観ることができ、それぞれの技法や作風の違いを感じることが出来たのですが、今回わたしが感じたのは子どもの頃から好きな画風はあまり変わらないということ。パウル・クレーやルネ・マグリット、アンリ・マティスの画風はやはり変わらずに好きだと再確認し久しぶりに好きな絵を眺める喜びを味わえました。
そして初めて観たカラフルなアンディ・ウォールの『マリリン』はもうTHE KING OF POP!って感じで本当にその時代の空気感のようなものが伝わってきて素直にカッコ良かった!その時代を反映したアートは本当に面白いなと感じました。
そういった意味でも同時開催されていた横浜美術館コレクション展『ヨコハマ・ポリフォニー』も横浜にゆかりのある作家とその時代を反映させた作品展。西洋美術の影響を色濃く反映した時代から戦後・高度成長期60年代までの展示で、それぞれの時代を反映した作品展。中でもわたしが気になったのが佐藤亜土。60年代からパリで活動し、多くのリトグラフやシルクスクリーンの作品を残しているようなのですが今回展示されていたのは版画集『巴里』から数展ほど。あまりにも素敵だったのでミュージアムショップで作品集やポストカードを探してみたのですが見つけることは出来ませんでした。ネットでも検索してみたのですかあまり彼に関する情報は多くのはなかったのですが、どうやら去年の横浜美術館コレクション展ではより多くの作品が展示されていたみたい。機会があったら是非もっと多く彼の作品を見てみたいと思ったのでした。
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きれいだねって言われたい
遠野遥さんの『改良』を読みました。
遠野さんといえば昨年2作目の『破局』で芥川賞を受賞され、お父様であるBUCK-TICKの櫻井敦司さんとの対談でも話題となりました。
『破局』は遠野さんの1作目の作品で文藝賞を受賞されています。わたしがこの本を読んでみようと思ったのは「女装」が作品のベースとなっていたから。届いてから一気に読み進め、思わず頭を抱えてしまった衝撃的なラストまで、かなりの感情をえぐられるわたし的問題作でした。
主人公の私(男性)はコールセンターでアルバイトをするハタチの大学生。小学生の時に同じスイミングクラブに通う同級生にフェラチオを強制されるという衝撃的な体験をするも、ジェンダーを覆されることもなく、女性に対して欲情し日常的にデリヘルを利用し性欲を満たしている。
主人公がなぜ女装を始めたかは描かれてはいない。主人公はただ本物の女性に近づくため、より女性らしく見えるウィッグや自分の体型に合う婦人服を購入し、誰にも教わることなく自然に見えるメイクや女性らしい仕草を研究し習得していく。
最初は深夜の散歩やコンビニまでだった女装した主人公の行動範囲はさらに昼間の街へと広がり始める。街ですれ違う人が彼をちらりと見ても、それは女性にしては背が高いせいで見られているだけで自分は男性だとばれてはいないと思い始める。
やがて彼は女装して出歩くことだけでは飽き足らず、他人に自分の美しさに対して認めてもらいたいと思うようになり、また女装した自分と美しい女性をことあるごとに比べてしまう主人公。美しい顔や体を持つものに対しての嫉妬。
わたしは主人公のこの自己満足では飽き足らない欲の深さに激しく共感しました。
日々張りや潤いを失っていく肌や体をなんと食い止めるために化粧水や美容液を塗り込み、3万円以上もする美顔器を買おうか本気で悩み、ちょっとでもまともに見えるように髪型を変えてみたりネイルをしてみたり。作品の中で自称25歳のデリヘル嬢のカオリが自分の美しさのピークを過ぎてこの先どんどん老いていくことに対して「こんな恐ろしことに耐えて生きていかなきゃならないなんて、頭がおかしくなりそう」と言っていますが、まさにそれを現実として生きているわたし。恐ろしいことにそれでもまだ少しでもきれいになれるものならなりたいし、願わくばきれいだねって言ってもらいたい。
物語の後半、美しく女装した自分の姿を認めてもらいたいという主人公の行動は良からぬ方へと向かい、とんでもなく理不尽な目に遭い物語は突然に終わってしまいます。
男性の気を惹きたい訳でもなく、女性になりたい訳でもない、ただ美しい自分でありたいと願う主人公にはただただ共感するしかないし、主人公のバイト仲間である、自称ブスのつくねが「自分の意思だと思ってやっていたことが、実は自分がブスだったからによってやらざるを得なかったことなんじゃないか、つまりは私が本当にやりたかったことじゃなかった、そんな気がする」っていう、美しくないから自分を偽らなきゃいけないって感覚、すごくよく判る。
それにしても美しさの基準て一体なんなのだろうか?一体わたしはいつまで執着していくのか?
美しさとは本当に奥深く罪深いものだとこの作品を読んで改めて思ったのでした。