アラフィフ女子のゆるやかな日々

ゆるやかにいろいろなボーダーを越えていきたいアラフィフ主婦のblog

別の角度からみてみれば

いつも観ているYouTubeのチャンネル、みのミュージックさんでTHE1975のフロントマン、マシュー・ヒーリーが日本人差別発言をして炎上していると話題を取り上げていました。


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front-row.jp

わたしはTHE1975を何曲か聴いたことのあるイギリスのバンドというくらいの認識しかないのですが、4月に来日公演があり、それを楽しみにチケットを取ったファンの方にとってはかなり複雑な気持ちだと思います。

ちょっと別の話になりますが、わたしにも同じような経験があります。

BTS、原爆Tシャツ問題

簡単に説明すると、BTSのメンバーであるジミンがある動画の中で原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを着用していたことが問題となり、日本の音楽番組への出演は急遽中止となり、また初のドームツアー直前だったこともあり大炎上となりました。

このことについて少し詳しく書くと、このTシャツはジミンがファンの方からプレゼントされたもので、そのTシャツを2017年5月にBTSが休暇で訪れていたハワイで着用していた時のものが『 bon voyage』という有料コンテンツとしてVlive(現在はサービスを終了して、現在はweverseに移行)というアプリ内で配信されていました。

当時このTシャツ問題についてわたしは、Tシャツをデザインした人に悪意を感じ、プレゼントしたファンと着用したジミン、そして事務所やVliveのスタッフに対してなんて知識の足らない人たちなんだろうと勝手に思い込んでいました。

でもその後、わたしの思い込みは間違っている気づきました。なぜなら、わたしたちは違う国で育ってきているから。

わたしはアジアの一部を侵略しようとして原爆を落とされ終戦を迎えた国に住んでいますが、彼らにとってはそのことで長い侵略から解放された国に住んでいる。同じ出来事でも角度を変えて別の視点からみてみたら全く違う解釈になること学びました。韓国だけでなく他国なら別の解釈になり、決して彼らが知識不足だった訳ではなかったのでした。(だからといってそのTシャツは2度と着ないで欲しいけど)

今回のマシュー・ヒーリーの発言にしてもイギリス側からの歴史的な視点からだとすれば、わたしたちには理解できない感情もあるのだと思います。だからといって差別発言やくだらんジョークにしていいとは全く思わないけど。余談ですが、The Whoが全盛期に1度も来日しなかったのは、ギターのピート・タウンゼントの叔父が日本で捕虜になった過去があるからだと聞いたことがあります。(その後ずいぶん経ってから2回だけ来日してます)*追加:投稿時に文章に間違いがあったため、一部訂正しました。

それにしても戦争の残していった溝は本当に深くてなかなか埋まらないね。戦後70年も経っているのにまだわたしたちはお互い正当化しようとする。

わたしたちに出来ることは違いを認め合ってその溝をお互いの視点から少しずつでも埋めていく作業なんじゃないかなと今回のことで改めて考えました。