アラフィフ女子のゆるやかな日々

ゆるやかにいろいろなボーダーを越えていきたいアラフィフ主婦のblog

生きねば

定期検診での血液検査の結果があまり良くなくて落ち込んでいた先日のこと。

他チームで用事を済ませていた時、ちょうどわたしの真後ろに座っていた人が「痛っ!」と声を上げてうずくまってしまった。最初は指を紙で切ったとかどこかにぶつけた程度のことかと思っていたのだけど、耳がみるみる赤くなりよくみると右手で左の脇の下あたりをぎゅっと掴んでいるのが見えた。咄嗟に『この人もひょっとして心臓が悪いのかな』と思った。わたしも時々心臓の辺りがぎゅっと痛くなる時があるから。

その後すぐに他の人が駆け寄ってきて彼女を介抱したのでわたしは自分の席へ戻ったのだけど、いつか自分も会社や家以外の場所で急に具合が悪くなってしまうのではないかという不安がしばらく頭から離れなかった。

そんなことがあって気分がふさいでいたある日、コロナや台風でしばらく行けていなかった実家へ行ってきた。

久しぶりに会った母はまた少し小さくなったように感じたけれど、体はいたって元気そう。

相変わらずいろんな事に興味があるようで、もう少し涼しくなったらどこそこに行きたいだの、この間読んだ本が面白かったからあんた読みなさいだの言ってくる。(実は前に借りた『あさきゆめみし』もまだ手付かずなのだが、、、)

耳が遠いので時折聞き返すことはあるけれど、そんな時はゆっくり言い直してあげれば問題ないし滑舌は昔から全然変わらない。

こうゆう言い方は良くないとは思うのだけど、母と話していると80歳を過ぎているのに全然死にそうにないのだ。あと10年も20年もこのまま生きていてくれそうな気がする。

むしろわたしの方が先に死んでしまうのではないかと思ったりする。

いや、いや、いや、いや、いや、いや、いや、出来ない。そんな親不孝な事、絶対にしちゃいけないのだ。

そんな母を悲しませるようなこと。折角長生きしてくれているのに。

だから頑張って生きなきゃ。ちょっと具合が悪い時があったからって、もうそれが当たり前に続いていく体なのだから。

とにかくわたしが死ぬことを考えるのは母が死んでから。弱気になってる場合じゃないわ。