アラフィフ女子のゆるやかな日々

ゆるやかにいろいろなボーダーを越えていきたいアラフィフ主婦のblog

親の介護

帰省中の友達に会ってきました。

彼女は地元から遠く離れた奄美諸島で暮らしています。今までは1、2年に一度程度の帰省だったのですが、それが半年に一度になり、最近では2、3ヶ月に一度の頻度になりました。

帰省の理由はご両親の認知症

お父様の方はまださっき食べた食事の内容が思い出せない程度らしいのですが、お母様は食事をしたこを忘れてしまう、着替えの順序がわからなくなる等お父様より認知症が進んでいて、しかも進行のスピードが早く、数ヶ月前には出来ていたことが出来なくなってきているそうです。

最近では電気ポットの使い方を忘れてガスコンロにかけてしまったり、電子レンジとトースターの区別がつかずプラスチックのお弁当箱をトースターで温めてしまったり。またシャワーや洗濯機はもう使い方がわからず毎回使い方を教えてあげないと使えないと言っていました。

普段はご両親の面倒は彼女の妹さんがやってくれているそうなのですが、やはり妹さんばかりに負担がかかってしまうことが気になるようで、彼女も自分が帰省している間になにかできることはないかと試行錯誤しているようです。

特にお母様は認知症の進行が早く、行政に介護認定の見直しを依頼しているようなのですが、判定までに時間がかかってしまうため、自分がいる間に介護サービスの事業所の見直しや契約が出来ないとも言っていました。

たまに会うとこうしてここ最近の日々の様子をいろいろと話してくれる彼女ですが、やはり久しぶりに会って以前とは変わってしまったご両親の様子をなかなか現実として受け入れられずかなり動揺していると涙ぐんでいました。

少し前までは行動で何をやりたいのか、または何をやろうとしているのがわかったのに、今では行動からは何がしたいのか理解できず、会話も時々あやふやになり、意思の疎通ができない。彼女の話しを聞いていると介護の大変さがひしひしと伝わってきます。

わたしは彼女の話しを聞くばかりで、何もしてあげられないのがもどかしかったのですが、これからの社会は彼女のように年老いた親の介護をする人、またヤングケアラーと呼ばれる人や障害を持つ家族をお世話する人、そういった介護する立場の人たちをサポートする仕組み充実させることが重要なのではないかと考えさせられたのでした。