アラフィフ女子のゆるやかな日々

ゆるやかにいろいろなボーダーを越えていきたいアラフィフ主婦のblog

日常へ戻っていく

お休みが終わる前に『騎士団長殺し』を読み終えました。面白かったー!忘れないうちにお休みの間に読んだ漫画や本と合わせて感想のようなものを書いておこうと思います。

  • 着たい服がある 全5巻/常喜寝太郎

 何で見かけたのかは忘れてしまったのですが、タイトルと表紙のロリータファッションとネット上の感想などを見て購入。ロリータファッションが好きなことを周りに隠しながら生活している女子大生が主人公。主人公がロリータ好きで教師を目指しているっていう設定もそうだけど、主人公の考え方を変えていく周りの登場人物の設定もなかなか面白い。ストーリー中に「何を着てどこに行くかは自分が決める」というセリフが出てくるのですが、個人的には雑誌Oliveの世界に憧れていたパンク少女時代、好きな服を着てライブに行くため学業そっちのけでバイトに勤しんでいた高校時代を思い出しました。

村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

  • 作者:森泉岳土
  • 発売日: 2019/12/21
  • メディア: 単行本
 

 村上春樹の蛍とジョージオーウェルの一九八四年をマンガ化。

村上春樹さんは大好きで作品のほとんどを読んでいるはずなんだけど、内容が全然思い出せないから読んでいないのかも。森泉さんの漫画を読むのは初めてですが、漫画にしても村上さん独特の世界観が失われていないのが素晴らしい。

一九八四年はディストピア文学としてあまりにも有名ですが、読もう読もうと思いながらも実はまだ読んでません。が、もうこのマンガだけでも充分恐ろしかった。思考を止めてしまうこと流されるように生きていくことの恐ろしさ。コロナ禍に紛れて誰かの都合のいいように変えられていくこと、おかしいと思うことに対して声を上げていくことの大切さ。

  • 続・ニホンという滅び行く国に生まれた若い人たちへ/秋嶋亮

 一九八四年のような未来を迎えないために今わたしたちが知っておくべきことが書かれています。若い人向けにとても解り易く説明されているので、是非若い人以外の方にも読んでもらいたい一冊です。秋嶋さんの新刊「略奪者のロジック 超集編」も既に購入済み。こちらはまだパラリと見ただけなのですが、非常に興味深い内容です。

猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: 単行本
 

 村上さんのお父様のことについて。村上さんの幼少期の思い出やお父様の戦争体験などについて書かれています。いろんな体験が村上さんの小説の元になっているのがわかるので、村上主義者の方には是非読んでいただきたい一冊!

 実は発行された年の誕生日かクリスマスにプレゼントでいただいたのですが、本の分厚さに負けてずっと積読になっておりました。そんな訳で新刊の「猫を棄てる」を先に読んでしまったのですが、私的にこの順番で読んで良かったのかも。途中、本当に騎士団長殺しの絵があるのではないかと思ってググってしまった(笑)なんかもう脳が在りもしない絵をどこかで見た気になってしまうほど、とにかく最初から最後まで夢中で読めました。1Q84より好きかも。だいぶ前に読んだのでストーリーはあまり覚えていないのですが「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を思い出しました。こちらももう一度読み直してみたい。 

 

わたしと村上文学との出会いは高校生の時。ノルウェイの森がベストセラーとなり、クラスメイトから借りて読んだのですが、その頃はまだわたしが子ども過ぎて内容が全然理解できませんでした。(のちに当時まだBFだった旦那に勧められてあっと言う間に村上主義者となる。)

ある時その話を友達にしたところ、自分もそうだったけど今読み返してみたらすごく良かったよと、言っていたのでこちらももう一度読み返してみようと思います。

村上さんがご自身のラジオで紹介されていたKurt Elling のNorwegian woods 。毎朝駅までの道のりをこの曲を聴きながら通っていた日々。ほんの1ヶ月前のことなのになんだか既に随分前のように感じる。

来週から仕事に復帰します。

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