江之浦測候所
再び緊急事態宣言が発令されました。どこかに何かを楽しみに行くことが困難になりつつあるご時世。美術館や展覧会からはすっかり足が遠のきがちだったのですが、去年の秋ごろ免許を取得した上の子の運転で江之浦測候所へ行ってきたのでその時の写真をアップしておこうと思います。
江之浦測候所とは
写真・彫刻・演劇など多方面で活動する現代美術作家・杉本博司さんが小田原文化財団を設立。芸術の歴史を見つめ直すことや伝統芸能の再考、前衛舞台芸術の企画・制作・公演活動を通した普及振興活動を行うことを目的とした財団の活動拠点として作られたのが江之浦測候所です。最近ではSacaiのショーの舞台にもなっていました。
駐車場より駿河湾を望む。
施設内で使用されている石は、近隣の採石場から採れてものや、早川石丁場群跡から出土した江戸城石垣用の原石が使われているそう。
また、広大な敷地内にはギャラリーや茶室、舞台、みかん畑や竹林などがあり、その中に杉本さんが世界各地から集めた古美術のコレクションが設置されています。
夏至光遥拝100メートルギャラリー
ギャラリーには杉本さんの作品が展示されていました。夏至の日にはここから真正面の位置に日の出が望めるそうです。
光学硝子舞台
茶室の庭に配置された鉄灯籠と明日香石水鉢
竹林の中に現れる数理模型0010
片浦稲荷大明神
明月門
アップダウンのある広大な敷地なので、全てを観て回ると2時間くらいでしょうか。写真は敷地内のごく一部のものですが、その他のコレクションも時を超えた美しいものばかり。また竹林の中の化石窟には貴重な化石のコレクションも展示されていました。
季節毎に何度も訪れてみたいと思うとても気持ちの良い場所でした。